治療は対症療法が中心になります。解熱剤、咳止め、ときには抗生物質を使うこともあります。
安静にして、本人が快適にすごせるようにしてください。食欲がないのはしかたありませんので、水分補給はこまめにするようにしましょう。特に赤ちゃんの場合、脱水症状には充分注意してください。
1週間過ぎても高熱が続く場合は必ず受診するようにしてください。
熱が下がり3日たてば登園、登校しても大丈夫です。

どんな病気?

麻疹ウイルスの飛沫感染によってかかる病気で、感染力がとても強
く、重症化しやすい病気のため注意が必要です。
最近では予防接種の普及により麻疹の流行は減りましたが、麻疹は
高熱が続き、食事、水分もとりづらくなり、とくに乳幼児では脱水症状を
ひきおこしやすくなります。また、ときに中耳炎や肺炎、脳炎などの合併
症もみられます。よく耳にする「1歳になったら麻疹の予防接種を!」はこ
こからきています。
潜伏期間約10〜12日ののち、38〜39℃の発熱、鼻水、乾いた咳、目
の充血のような風邪に似た症状から始まります。この時期に口の中(ほ
っぺたの内側)に砂粒のような白い点(コプリック斑)がみられれば麻疹
との診断がつきます。
3〜4日でいったん熱は下がりますが、その後40℃を越す高熱と、同時
に首、顔から発疹が出現し、2〜3日で体から手足にひろがります。この
時期は口の中が荒れて食欲もなく、咳もひどくなるため最もつらい時期
す。
1週間ほどで熱は下がり食欲もでてきます。発疹は完全に消えるまで
1ヶ月ほどかかりますが、自然に消えていきます。

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