RSウイルス感染症とは、ほとんどの子供が一度はかかる感染症です。さら
に、一度の感染では免疫がつきにくいため何度も繰り返しかかる感染症です。
感染を繰り返すたびに免疫が完成していきますので、成長とともに感染した
ときの症状は軽くなっていきますが、1歳未満、特に6ヶ月未満の乳児が感染
すると急激に悪化
することがあり、細気管支炎や肺炎、呼吸困難などをおこし
やすく、重症化しやすいため注意が必要です。
初めてRSウイルスに感染した子の場合は、鼻水から始まり、発熱(38〜39
度)と咳が続きます。咳は喘鳴を伴うこともあり、ときに喘息と間違われることが
あります。二度目以降の感染では、一般的には症状は軽いようです。
流行は地域によってばらつきはありますが、通常冬(10〜12月)〜春(3〜5
月)にかけて流行します。
潜伏期間は2〜7日(通常4〜5日)です。
症状が改善してからも1〜3週間は感染力があるといわれていますので注意
が必要です。

どんな病気?
どんな病気?

特別な治療法はなく、治療の中心は対症療法になります。二次感染を防ぐた
めに抗生物質を使用することもあります。
咳がひどいときには、眠れなかったり、咳でミルクが飲めなくなることもありま
す。咳の落ち着いているときにイオン飲料や麦茶なども併せて少しずつこまめに
飲ませてあげてください。
家族内での感染を防ぐためにも、かぜをひいている家族との接触は避けてく
ださい。大人では軽い風邪程度ですむRSウイルスですが、赤ちゃんにとっては
大敵
です。
RSウイルスの流行期には人ごみを避け、家族全員の手洗い、うがいも心が
けてください。

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